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資料

無銘ミニッツリピータークロノグラフ懐中時計

2010/04/24

ミニッツリピータークロノグラフ文字盤(文字板)側

これは非常に珍しい仕様の、スイス製ミニッツリピーター・クロノグラフ付きの懐中時計です。

婦人用の小振りなペンダントウォッチのようにベゼルに一周シードパールをセットし、レモンイエローのポーセリンダイアルと組み合わせた紳士用フルサイズの珍品です。

地板・受け板側

 

丸裸の状態。ギルト仕上げの地板・受け板側です。

輪列

 

香箱、各輪列歯車をセットした状態です。

受け板裏

 

香箱、2・3番車の受け板裏側です。

リピーター輪列

 

時計本体を組み上げ、リピーターの香箱(画像中5時位置付近)をセットしたところ。

香箱に入っているゼンマイが見えますね。

リピーター輪列2

 

リピーター香箱の受け板を取り付け、リピーターの一部歯車と一対のハンマーをセットしたところです。

ケーシングしたところ

 

この時計の場合、クロノグラフの付属部品を組み込む前に一旦ケーシングします。

これは、より安全で効率良く文字盤(文字板)側のリピーター関連部品の取り付け・調整を行うためです。

文字板下

 

地板の文字盤側です。

この時点ではアワースネール・スターホイール(画像中央やや左に見えるトゲトゲの歯車と鋼のカタツムリのようなカムの組み合わせ)以外のリピーター関連部品は組み付けられていません。

文字板下リピーター輪列

 

少々変則的ですが、この時計の場合この時点でリピーターの減速歯車と最終減速ガバナー(画像中11時〜12時の中間くらいの位置の4枚歯の歯車)をセットします。

リピーターパーツ組み込み

 

リピーター減速歯車とガバナーの受け板を取り付け、その他のリピーター関連部品を全て組み込んだところ。

ムーブメント組み立て完成

 

最後にクロノグラフのセンターホイールや中間車、及び関連部品一式を組み付けて完成です。

この時計は、仕様的には決してトップグレードのリピーターではないのですが、内装・外装とも殆ど使用感の乏しい状態であったため、全く手の掛からない時計でした(シンプルな時計ではないのでそれなりに大変ですが・by担当者)。