スワンネック製作(微調整緩急針製作)
2012/08/31
いわゆる「ギョウムテンプ」を採用した21石の高精度機ですが、、、「スワンネック」のマイクロレギュレターがそっくり無くなってしまっていますね。
たまたま同型のムーブメントが入手可能な場合は「移植」できることもありますが、そうでない場合は新規に製作する以外ありません。
本体の部材にある程度強度がある段階で、あらかじめ製作しておりた歩度調整用のネジの作動する雌ネジを、穴あけ・ネジ切り加工します。 |
ほぼ完全な形状まで削り終え、必要な面取りも施しておきます。 見た目にはほぼ完成形ですが、この時点では部材は「生」のままですから柔らかく、反発力がありません。 この段階まで加工が済んだ後「焼き入れ」「焼き戻し」し、スプリングに必要な硬さと粘りの両立したものにする必要があります。 |
研磨・仕上げが完了したスワンネックが取り付けられた様子です。 資料の画像上のオリジナルと「同一の形状・材質、そして手法」で製作されています。 |