バージ ヘリカルギア製作
2010/08/01
ヘリカルギアは、同じバージ・フュジーの懐中時計でも初期のものに多く採用され、18世紀半ば以後の物にはあまり見られない機構で、このヘリカルギアとワームギア(ワームギア製作の項ご参照下さい)のコンビネーションで香箱内でのゼンマイの初期トルクを調整出来る様になっています。
ヘリカルギアの方は、このように香箱の裏(下)側(この写真では香箱を逆さに写しています)にあり、香箱芯の角柱部分に圧入されています。
ちなみにこのヘリカルギアは、かなり歯先が減っている上に一箇所亀裂が入っていますから交換が必要です。
切り落とされた歯車です。 まだ中心の角穴は開いていませんし、厳密に同形状にはなっていません。 |
完成したヘリカルギアを香箱芯にセットした状態です。 |