モーターバレル穴石シャトン製作・交換
2010/04/21
本来はシャトンの内側に薄いブルーのサファイアの穴石が取り付けられている仕様なのですが、この時計の場合、おそらく修理中の不手際により穴石を欠損したのか、石を取り外して鋼のブッシュを入れてしまってあります。
確かにこの手のモーターバレル用の穴石は、まず普通の時計には使用されないサイズである為に、このように代用品で間に合わされている時計が多いのです。
モーターバレルの軸はやはり鋼で出来ていますが、時計の中でも最も負荷の大きく掛かる香箱芯が鋼のブッシュの中で回ったのでは軸の方もたまったもんではありませんね。
また品物としても、本来このサファイアまで入って23石ですから、今のままでは22石ということになってしまいます。
これは、ブッシュ・シャトンが取り外された後の機械側の様子です。 |
慎重に穴の寸法を加工してゆきます。 そろそろ、サファイアの穴石がジャストフィットする寸法です。 |
シャトン付きの穴石が完成しました。 材質的にも仕上がり的にも、まさにオリジナルの仕様です。 |