スワンネックネジ製作
2010/04/17
今回は、スワンネック(微調整緩急針)のネジの製作です。
ご存知の通り、グレードの高い時計の緩急針(レギュレター)には、各種の微調整装置が付属している場合が多いのですが、中でもスワンネック型のものは特によく見られるタイプです。
構造的には、白鳥の首型をした本体の側面にネジ穴があり、そこに細長い雄ネジが入っているのですが、画像でご覧いただけるように頭が折れてしまっていたり、ネジ自体がなくなってしまっていたりすることがよくあります。
これらスワンネックのネジは、設計的に受け板などのネジより遥かにピッチが細かい上に全く規格化されていないので、どこからか持ってきたネジを代用して済むようなものではありません。
よく、ネジが途中まで入りかけて折れ込んでいる物も見かけますが、これは明らかに代用品を使用しようとした結果で、こうなると殆どの場合、ネジだけではなくスワンネック本体も作り直す必要が出てきますから、注意が必要です。
※スワンネック本体の製作は、「スワンネック製作」の項をご覧下さい。