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入れホゾ2

修理・レストア

NOTICE:This article written in Japanese.

(公開日: 2009/10/08)

油切れで時計を動かし続けた為、歯車のホゾが磨耗しています。

磨耗して細くなった分、穴石の穴に対してホゾのアガキが大きくなり、動力の伝達不良、精度の不良、時計の止まり等が発生します。


削れて細くなっている様子

全体に磨耗していますが、特に先端にかけて適正な寸法よりかなり細くなっています。


ホゾの切り落とし

細くなったホゾを切り落とします。


穴あけ

直径0.27mmのドリルを製作し、注意深く穴を開けていきます。


穴あけ完了

穴が開きました。


炭素鋼の圧入

熱処理された炭素鋼で穴の寸法にピッタリの軸を別の旋盤で作り外れたり動いたりすることがないよう、きつく圧入します。


完成

入れたホゾを適正な寸法まで切削・研磨した後、バニッシャーで表面硬化させて完成です。


穴石に入ったホゾの様子

これでホゾの太さも適正になり、歯車もスムーズに回ります。



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