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リターンハンマー製作

時計部品製作

NOTICE:This article written in Japanese.

(公開日: 2009/10/10)

クロノグラフのリターンハンマーが無くなっています。

リターンハンマーは、スプリングによって押さえられ、固定されていますが、そのスプリングが折れてしまったために、ハンマーが無くなってしまったのでしょうか?

今回は、リターンハンマーと折れてしまったスプリングを製作します。


ケガき・穴あけ

まずはリターンハンマーを製作します。

資料からこの時計のリターンハンマーの形状を探し、炭素鋼の板にけがきます。


ネジ穴加工・熱処理

大まかな形状が削りだされたら、ネジ穴2つを切り熱処理を施します。


ポストに入るパイプ

リターンハンマーのネジ穴に、1つはポストに刺さるパイプ状のパーツ、もう1つはスプリングが引っ掛かるためのネジ状のポストを製作し取り付けます。


拡大写真

リターンハンマーのパイプとスプリング用のポストの拡大写真。


完成

これでほぼリターンハンマーの完成です。

ここからハートカムに当たるリターンハンマーの先を微調整していきます。


ケガき・ネジ穴あけ

次に折れてしまっているスプリングを製作していきます。


削り出し

同じく炭素鋼から削りだしていきます。


折れたスプリングとの比較

大まかな形状が出来たところで熱処理を施します。

下が折れたスプリングです。


完成

これでスプリングの完成です。


スプリング拡大写真

時計に取り付けたスプリングの拡大写真です。

表面の仕上げや、角の面取りなど、周りのパーツと同じにし、オリジナルにほぼ近いパーツを製作します。


リターンハンマー拡大写真

時計に取り付けたリターンハンマーの拡大写真です。


全体の様子

これでクロノグラフ機能が復活しました。



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 修理・レストア

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