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腕時計 秒針製作

時計部品製作

NOTICE:This article written in Japanese.

(公開日: 2010/05/08)

今回は腕時計の秒針製作の工程をご紹介致します。

この時計の元々の秒針は、上の写真のように折れてしまったところが接着されて取り付けてありましたが、オーナーの希望により新たに製作・交換することになりました。

腕時計としては最も高級な部類に入るモデルで、秒針は18Kの無垢材から削り出します。

まず最初に、出来る限り強度を上げるため、あらかじめ素材を叩き締めておきます。


叩き締めた18Kの板

次に、秒軸に刺さるパイプをかしめつける穴の位置を決め、穴を開けます。


削り出し始めたK18の板

ヤスリ掛けして、段々と完成形に近づけます。


整形されたK18の板

寸法自体はこれでほぼ完成ですが、ここから研磨を加えながら完全な形に更に近づけます。

ちなみにこの時計の場合、オリジナルはパイプの土台部分が平面でヘアーライン仕上げ、その他は丸みを帯びた鏡面仕上げです。


研磨された秒針

表面を研磨し、本来の丸みを付けた状態です。


ハカマを取り付けた秒針

旋盤で別に製作したK18のパイプを、本体にかしめ付けます。


完成して取り付けられた腕時計の秒針

全て完成し、時計に取り付けられました。


製作・取り付けされた腕時計の秒針

オリジナルと同じ材料・形状で作られたので、違和感が全くありません。

パスタイムでは、各種腕時計・懐中時計の針を製作していますので、ご希望の方はお気軽にお問い合わせ下さい。

※塗料を使用する近年の時計の針はお引き受け致しておりませんので、あらかじめご了承下さいませ。



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