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巻止め フィンガー製作

時計部品製作

NOTICE:This article written in Japanese.

(公開日: 2010/06/30)

極めてよくある故障ですが、巻止めのフィンガーピースの先端が折れてなくなっています。

当然巻止めは機能しません。


鉄板に角穴を開けた様子

フィンガーピースの元になる鋼の板を選び出し、中央に香箱芯ぴったりの角穴を開けます。

尚、この時点では鋼材に焼きは入っていません。


フィンガー部を削り出し

旋盤で外周部に線をけがき、徐々に落としてゆきます。


フィンガー部以外を切削

フィンガーピースの形状・寸法が大まかに整った様子です。


動作確認

更に巻止めのクロス(歯車)との動作を確認しつつ厳密に仕上げてゆきます。


仕上げ・完成

形状・寸法が仕上がったら、焼き入れ・焼き戻しをした後、表面の仕上げをクロスと同様の梨地仕上げにします。

注) ここでは焼き入れ等の様子が割愛してあります。


巻止め機構の復活

フィンガーピースが完成し、巻止めが機能するようになりました。



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