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テンプ受け製作

時計部品製作

NOTICE:This article written in Japanese.

(公開日: 2020/03/10)

テンプ受けの裏側と足が削られている為、テンプ受けのネジを締める度に天芯の上穴石の位置が変わってしまいます。ネジをしっかり締めた状態でも地板とテンプ受けの間に隙間がかなり開いているのが画像でわかります。この受け板の状態では時計の精度が出ないため、新規で製作する必要があります。


過去の修理で削られてしまったテンプ受けの足

テンプ受け裏側と足が削られています。


削り出して製作したテンプ受け(左)とオリジナルテンプ受け(右)

新規で削り出した受け板(左)とオリジナルの受け板(右)です。


左側が新規製作した受け板。(足をつけていない状態)

テンプ受けの裏側に足を入れる為の穴を開け、そこに足を圧入します。


新規製作したテンプ受けに足を圧入したところ(手前)

足の圧入が完了しました。


受けの裏側にペルラージュ仕上げを行います。
新規製作したテンプ受けに緩急針、伏石を取り付けたところ

ペルラージュ仕上げ、面取り仕上げ等の完了後、緩急針を取り付け、地板にセットします。


テンプ受けを地板にセットしたところ

テンプ、テンプ受けをセットして動作等に問題がないかをチェックします。


テンプ受けを地板にセットしたところ

パーツ寸法が少しでもズレてしまうと、時計の精度に影響が出てしまう為、正確な部品を製作する必要があります。


オリジナルと同じ仕様で文字のエングレービングを行います。

オリジナルと同じ仕様でエングレービングを行います。


テンプ受けの最終仕上げが完了した状態
新規製作したテンプ受けと地板は正確で隙間のない状態です。

エングレービング等、最終仕上げが完了しました。


完成

エングレービング等の最終仕上げ完了後、緩急針やテンプをセットして完成です。



Tags
 修理・レストア

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