カスタマイズ
NOTICE:This article written in Japanese.
時計の針は、その時計の時代、製造国、モデル、メーカー等によってある程度デザインが決まっています。
また、時針と分針はデザインが対で決まっていますので、たとえば時針がブレゲ針で分針がスペードだとかなり違和感があります。
当店は針の製作も致しますので、お気軽にご相談下さい。
今回は1800年後期のイギリス製懐中時計の秒針が、その頃のデザインとは若干違う秒針が取り付けられているため、製作いたします。
まず炭素鋼の板にハカマを取り付ける穴を開け、針のデザインをケガキます。
荒削りの状態です。
ここまでの細さになりますとかなり折れやすくなる為、慎重に削りだして行きます
針全体が削りだされたら、旋盤でハカマを作り、針にか締め付けます
ハカマが取り付いた所で研磨し青焼きを入れます。
青焼き後、時計に取り付け完成です。
交換前と比べ全体に細く、お尻も長めにしバランスの飾りも丸ではなく、アーモンド形で、いかにもイギリス懐中時計の秒針らしく仕上がりました。
ちなみにこちらの時計はインジケーター付きですが、その針も合わせの針が付いていました。
デザインは交換前の様な形状も当時ありますが、せっかくなので「イギリスのインジケーターの針によくある矢印型に交換を」
という事で、製作させていただきました。
こちらが完成し取り付け後です。
秒針とインジケーターの針が変わっただけで、時計の印象がかなり変わりました。