カスタマイズ
NOTICE:This article written in Japanese.
今回ご紹介するのは当店のエングレーバー辻本が製作致しました、ご注文品のギョーシェダイアルです。
当店では定期整備の為、時計をお預かりする際に、ダイアル製作のご注文を頂くことがあります。
今回は先日ご納品したばかりのWALTHAM Riverside Maximusをご紹介していきます。
製作内容ですが、ニ針仕様で珍しいパターンのギョーシェ模様を中央に刻んだ構成。
そして12箇所のインデックスに、6種の色の異なった極小ドットを埋め込むご注文でした。
文字盤にスポットを当てた内容ですが製作期間、一週間以上を要する工程をご紹介していきます。
先ずは手彫りでローマ数字を刻みます。
次にインデックスのドット彫り。
後から行うインレイ作業の為、12箇所のドットを貫通させます。
手彫りの作業を終えたダイアルを、ローズエンジンにセットしてギョーシェ彫りの工程に入ります。
ギョーシェ彫りの拡大画像です。
中央部の曇り処理を終えてヘアーライン研磨を施したダイアル。
ここからインレイの作業に入ります。
赤銅黒染め イエローゴールド グリーンゴールド パープルスティール ピンクゴールド プラチナ の6種の極小ピンを作り12箇所に叩き込んでいきます。
鉄は熱処理を施し紫へ、赤銅は煮色加工を行い青黒に変色させます。
インレイ作業を終えて数字に黒入れを行い完成です。
オリジナルダイアルと同じ寸法で製作しておりますので元のポーセリンダイアルに戻したりと、着せ替えが可能となっております。
最後までご覧頂きありがとうございました。
※以下、完成写真です。