カスタマイズ
当店では、既存のアンティークポケットウォッチのムーブメントに合わせてケース、文字盤の製作を承っております。
今回ご紹介するのはお客様のご要望に合わせてケース、文字盤を製作致しました500円サイズの小型ミニッツリピー
ターの記事です。
製作過程も含めたご紹介記事になりますので、どうぞご覧下さい。
〇ケースの製作
真鍮の試作品を製作後、シルバーの無垢材から削り出しでケースを製作していきます。
ケースだけでも設計から完成まで数か月を要する作業になります。
完成したシルバーケースです。この後、研磨仕上げを行います。
〇文字盤の製作
ご注文により、文字盤(文字板)は赤銅の黒染め(伝統工芸においてカラスと呼ばれる硫化皮膜)の仕様で製作いたしました。
赤銅板を切り出し、文字のエングレービングをします。
スモールセコンド部分を旋盤で開けます。
ローマ数字の製作途中。ヤスリや糸鋸を使い数字を切り出していきます。
必要のない部分を切り終えたところです。このまま形を整えていきます。
ドットを一つ一つ丁寧に入れているところです。
裏側の文字もきれいに入りました。
キャップ式の文字盤がムーブメントに問題なく取り付けできることが確認できましたら黒染めを行います。
黒染めを終え完成したダイアルです。
文字盤、ケース製作と共にご注文いただいたピンクゴールドで製作した竜頭です。こちらも家紋を彫っています。
〇時計の完成
ムーブメントレストア、ケーシング後の完成画像です。ミニッツリピーターの懐中時計が美しい腕時計に仕上がりました。
代々受け継ぐことのできる特別な腕時計、如何でしょうか。
カスタム腕時計の詳細はこちらをご覧下さい。
今回お持ち込みいただいた時計のミニッツリピーターのハンマー受け板の製作も記事として掲載しております。
詳しくは小型リピーターハンマー受け板製作をご参照ください。