時計の話
赤銅ケース —– 新たな素材への挑戦
古くは平安時代から工芸品に用いられてきたと言われる赤銅は、銅に純金を溶かし込んだ合金。
その赤銅をいくつかの薬剤で煮込んで黒染めする技法は我が国古来の伝統技法で、刀の鍔をはじめとする刀装具や、飾り物などに広く使用されています。
マサズ パスタイムでは、10年以上前よりこの黒染めの赤銅を文字盤に採用し「いつまでも色褪せない黒文字盤」を受注製作してきました。
当初よりケースの材質として採用する構想もありましたが、その切削や均一な染めの難しさ故、ケースに関しては先延ばしになってきたという実情があります。
以来10数年の間に、ケースの切削加工は自社内で行うようになり、黒染めの技術も大きく向上。
そして2018年9月、遂に、「防水型 赤銅黒染め腕時計ケース」が完成しました。
外部の加工業者に一切頼ることなく完成したこの赤銅ケースは、マサズ パスタイムだけのオリジナルです。
ご興味のある方はお問い合わせください。