A.Lange&Sohne 赤銅ケース製作
NOTICE:This article written in Japanese.
【赤銅】とは、古くは平安時代から工芸品に用いられてきたと言われる、銅に純金を溶かし込んだ合金。
その赤銅をいくつかの薬剤で煮込んで黒染めする技法は我が国古来の伝統技法で、刀の鍔をはじめとする刀装具や、金工品に広く使用されています。
今回はお客様からのご要望により製作に至りました赤銅ケースのカスタム腕時計のご紹介です。
ムーブメントはお客様お持ち込み品の「小型 A.LANGE&SOHNE」を搭載。珍しい小型の懐中時計ムーブメントです。
当店のカスタム腕時計は完全防水仕様ですが、こちらの時計に関してはネイルセット仕様の為、非防水となります。ガラスは通常の防水腕時計ケースと同じく、両面にサファイアガラスを使用。
オーダーメイドのケース製作は完全なワンオフとなります。オーダー頂いた時計に合わせてケース図面を作成し、真鍮でプロトタイプケースを作ります。プロトタイプで設計に問題がないことを確認後、赤銅材を削り出してケース製作を行う為、ケースの完成まで約1か月の時間を要します。
こちらの時計の時刻合わせは元々レバーセット式の為、新たなパーツを製作しネイルセット式に変更する必要がありました。竜頭で時刻を合わせる方式と比べて複雑な仕様のため、完成まで数か月を要しました。
一点もの赤銅ケースの腕時計、如何でしょうか。この他の規格、素材でも製作可能ですので、ご興味のある方はお気軽にお申し付け下さい。
防水懐中時計ケースやカスタム腕時計、他の形状のケース製作の詳細は下記リンクにございますので、是非ともご覧下さいませ。(最下部のタグからもご覧いただけます!)
最後までご覧頂きありがとうございました。